幽霊探偵 〜最後の事件〜 レビュー

【ジャンル】超宇宙級探偵空想科学ADV
【配布元】幽霊探偵 〜最後の事件〜 公式サイト 様
【製作】睡眠忘街 様

古い作品ばかり遊ぶせいか、するにもされるにもそうそうネタバレには非常に疎い性質ではあると思うんですが、このゲームのネタバレをするのは惜しい、実に惜しいなあ。
散々悩んだ末、レビューという形にすることにしました。
当時に書いたクリア後の感想メモが「宇宙ってほんとイイ」とかそういう実のない文章ばっかりだったというのも理由の一つです。

しかし、このゲームをどうやって紹介したものか……!
例えるなら『叙述トリックがすごい推理モノ』を『叙述トリックがすごい推理モノ』と紹介することはできない葛藤と似ています。
何かしらピンと来たら前情報ナシで遊ぶのもおすすめです。

まあ、ミステリや推理モノのネタバレはネタバレの中でも別格というか、どこかしら聖域みたいな面がありますよね!
迂闊に踏み込んだ場合、場合によっては槍を片手に追いかけまわされるのもやむなしという。

『幽霊探偵〜最後の事件〜』は、RPGツクールXP製の『超宇宙級探偵空想科学ADV』です。
ジャンルから間違いなく本格ミステリではないなというのが察せられて実に潔いですね。

超宇宙級探偵空想科学ADVというこのカテゴライズもまた、このゲームの性質を示す舞台装置の一環といいましょうか。だから、言い添えるのも無粋なんですが、やることの9割は探索ADVに近いと思われます。

個性あふれる明るいキャラクター同士の掛け合いの合間に、ちらほら見え始める違和感がイベントを進めるにつれて徐々に輪郭を持ち始め……。
うーん。

今ちょっとクトゥルフとか流行ってるじゃないですか。あの文脈が好きな人はきっと好き。

もうちょっとちゃんと付言しておくと、「どうしようもない神の意思におびえる」というよりは、「人間の無力さ」や「最後に残った希望に縋らざるを得ない」みたいなシチュエーションが好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。

プレイ時間はざっくりアーカイブを無視するなら1時間、きっちり探索するなら数時間程度くらいかなあ。
笑いあり、涙あり、救いは……救いは、救いは……。どうでしょうね……。
マルチエンドのADVです。

ところで、この作品は、人によっては、探偵と助手にそれなり露骨にブロマンスな雰囲気があることに注意した方が良いかもしれません。
注意して見ると明確に付き合ってる描写はないし、助手さんも「からかわないでくださいよ、も〜」って感じなのですが、絶対両思いに違いない。私のBLレーダーがそう言っている。あと私の二次NLフィルターは「ハカセはミコちゃんがとっても好き」って告げて

あっ、なんでしたっけ。すみません。すみません。

ちょっとおっかないけど、絵がサラッとしていてきれいなので、どぎつく視覚的にグロテスクな表現ではないと思います。
また、てくてく歩いて謎解きをするくらいなので、操作に難しいアクションは必要ありません。

「みんなにやってみて欲しい!」っていうより、もしクリアして、それからこのゲームにハマった方とはぜひ語り合いたいなあという不思議なゲームです。

宇宙ってさあ、宇宙ってさあ……。イイよね……。
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