一夜のウブリエット 感想

【ジャンル】乙女ゲーム要素のあるRPG
【配布元】ほーむorあうぇい 様

『一夜のウブリエット』をようやくコンプリートしました!

プレイ時間短めでサクッと遊べる良いゲームでした。
おすすめです。

あきらさんが、「年下男子を媚薬を塗った弓矢で落とす」というコンセプトをおっしゃっていたもので、てっきり私はプレイするまでは

「俺は幼馴染のところへ行かなきゃならないんだ……どいてくれ!」
「食らえ!媚薬矢!」
「好きだ!付き合ってくれ!」
『年下男子をゲットした!100ゴールドを手に入れた!』

みたいなそこそこほのぼのしいゲームだと思ってました。
ぜんぜん違いました。
意識の方をガッツリ落としてとどめを刺すタイプのゲームでした。
媚薬連打でボス同士の同士討ちを誘うラストバトルには容赦がありません。

一夜のウブリエットは短編とはいえフリーシナリオでマルチエンディング。周回式なのですが、なにをしたってレベルを引き継いだまま次に行けるので、エンディングがとても見やすかったです。しかしループものというわけでもなく、裏の真相というものがなくってこれは真、これは偽、という評価が付かずにどのエンディングもひとつの結末だなあと納得してしまうような雰囲気がすごく絶妙です。主人公が街から逃げ出すことすら可能ですし、ただ残るのは「解決しなかった」という無力感ぐらいでしょう。
フリーシナリオならではの対抗手段や逃走手段などが用意されているためにクリアしたときの爽快感がとっても大きいです。
強制イベントやストーリー性の重みに押しつぶされないつくりが絶妙でした。

私が一番好きなエンディングはEDの3番です。目的を失ったように思われながら、これからの冒険の予感を感じます。長老には許して貰えないけれど罰せられもしないのがまたあきらさんらしい落としどころだと思いました。

攻略対象のシンディバードさんももちろんとても好きなのですけれど、彼は一城の主、持ち家キャラですからね。
婚活するならアリですが、一緒に自由な冒険に出るには固定資産税が勿体ないという感じがしますね。
話の展開的には妙にシビアなので「お前、気に入った」みたいな急に好感度MAXのラブコメノリは発生せずそれはそれで敗北3回目あたりから監禁されたりして、それもまた楽しかったです……。
身持ちの堅い人はリヤカーに乗せるのも難しいなあ。

大成功もしなければ大失敗もしないような、このぬるめの温度がたまらないです。
ほのぼのでもないし、収まるべきところに収まるような感じにはなんとなく安心感を覚えます。
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