お茶会への招待状 感想

【ジャンル】田舎娘と都会男の女性向け恋愛ADV
【配布元】お茶会への招待状 公式サイト
【製作】.aihen 様

※エンド内容や、隠しキャラなどのネタバレを含みます。
未プレイの方は特にご注意ください!



今週末は、フリーゲーム、「お茶会への招待状」をプレイしていました!
ジャンルは女性向け恋愛ADVです。
なかなかに手ごわいゲームで、公式サイトの攻略情報を参照しながら、ようやくコンプリートしました。
とても楽しかったです!

ボリュームたっぷりで、いったいどこから話したものでしょうか……。
とりあえず、恋愛ADVなので、各キャラやエンドについて振り返りつつ語ってみようかと思います。

□ライナス
金髪のいかにも英国紳士って感じのお貴族さまだな〜、かっこいいな〜、なんて思っていたら、ルートが確定した途端、しょっぱなからドナさんにキスをしていたのが印象的でした。
マジかよ。
いくらイームズ子爵を追い払うためとはいえ……。ドナさんも顔を赤らめる間もなくおろおろしきり。まだ! まだ! バーナード夫人の夜会にも行ってないのに!
イケメンは何をやっても許されるというのか、都会って怖い……そんなことを思っていたら、あとからきちんとダニエルさんが諭してくれて、心底ほっとしました。
このゲーム、誰かが何か行動していると、他のキャラクターが場面を変えながら言及してくれたりするので、すごく面白いです。

計算高くって、それゆえに親切さの意図が見えて安心もするのですが、その計算の斜め上をいくドナさんに惚れるという構図が非常に好きなので、ライナスさんのルートはひときわに楽しかったです。
策に溺れる策士っていいですよね!
イームズ子爵にビンタしてから、ぼんやりしてたのがおかしかったです。

別に悪い人っていうわけでもないんだと思いますが、債権者になかなかの口をきいていたり、すごいや。ドナさんには終始紳士的態度を貫いていたので、よろしいんじゃないでしょうか。
拳銃をちらつかせたり、奉公人捕まえて叔母さんに睡眠薬を盛らせて姪っ子誘拐とか、すさまじかった気がするけど、まあ、一応同意をとっていたし、ドナさんが幸せそうですし、いいかあ。いいのかなあ。外見が紳士なもので、すごくごまかされている気がします。

ところで、このゲームは、立ち絵が、表情のみならずくるくるとポーズを変えるので、見ていてとてもかっこいいんですが、ライナスさんの立ち絵の中では、額に手を当てるポーズが好きです。

ライナスさんは、前作「アリスナイトメア」のキャヴィンディッシュ家のご係累ですよね!
プレイしたのはだいぶ前になりますが、このかっこいい顔立ちには覚えがあります。そのせいか、なんとなくライナスさんが拳銃をちらつかせているところを見ると非常にひやひやとします。
今回、病弱ながら、なんだかほどほどに幸せそうなマダム・アリスが見られて、とてもほっとしました。

ビンタしたり立ちはだかったり、ドナさんの男気もいい具合に発揮されていて、非常に楽しかったです。

友情(?)ルートでは、ドナさんに片思いしつつ、ダニエルさんにからかわれている姿がびっくりするほど面白いですね。
なんていうか、あの三つどもえの、ダニエルさんのふるまいがものすごく好きなのですが。
人をからかうのがめちゃくちゃ楽しそう。
人のルートのダニエルさんは、実に生き生きとしているなあ……。

フロイド家のみなさんはみんなしてとても素敵なのですが、フィンドレイ婦人も姪っ子思いで、よかった。叔母さんがライナスさんにくぎを刺すシーンもまた好きなんですが、あれぞ「修辞学」って感じで。言外の駆け引きにライナスさんが、全く気が付いていない様子が非常に、楽しかったなあ。あのシーンも大好き。

そういえば、ダニエルさんルートの飲み会で、ダニエルさんを引っ張って止めてた様子がすごく好きでした。後日談にもちょくちょく顔を出してくれるし、ライナスさんとダニエルさんはほんとうに、良いコンビだなあ。

□ダニエル
物腰が柔らかそうなぼんぼんだなあ〜、という印象だったのですが、その実、家庭の苦労に胃を痛める苦労人でもありました。
腹黒キャラっていうほどズルいわけではありませんが、夜会での「親しいんですか?」「いえ、全然」のバッサリっぷり。すごい。

家の問題が重くのしかかっているようで、ドナさんの励ましでどうにかして一念発起してくれないかとは思うものの、家も心もすでに限界、いったいどうしたら解決できるのか、傍から見ていても糸口がつかみづらくって、終始はらはらしていました。
ヒステリーを起こす姉の次に、ぼんやりとした母親が出てきたときは、本当に不意を突かれて涙が出そうになりました。マイラさんのより強烈な感じを想像して、身構えて、いたのになあ。

ついつい中途半端にマイラさんに構うのが楽しくって、バッドエンドを幾度となく見たのですが、バッドエンドに入ってしまった時の、ピクニックで、ドナさんが「頑張れ」とダニエルさんを励ましてしまうシーンが、なかなか心にきます。
それだけに、トゥルーでダニエルさんが覚醒したときはすごく頼もしいものがありますね。重荷を振り切ってマイラさんや、家の人たちに冷たくまくしたてるシーンは、BGM相まって、戦慄するようなかっこよさがありました。
ダニエルさんの、一生に一度みれるかどうかのすっごい暴言だった。胸がすいた気がする。
血縁との決別で、悲しくもあるのですが、しかし、「家族は絶対仲良くできるよ!」っていう押しつけがなくて、後悔もなくて。このバランスが非常にいとおしいものです。どうしようもないことは、どうしようもないこと……。前作の時も素晴らしかったのですが、この「厄介な親族」の描写のこと細かさはいったいなんなのでしょうね……!

刑事さんが家に押しかけている様子に、奥様が「お茶が足りるかしら」って心配を述べる姿が、静かな狂気を孕んでいて、なんていうか、ほんっと一貫してて嫌いになれないのに、厄介なのは分かる……。「そう……元気でね」っていう、言葉には。ほんとうにまあ。ほんとうに……。ほんとうに……。

ダニエルさんは、困った笑顔が可愛らしいんですが、「うーん」って何か考えるような、目をそらして口に指をあてている仕草が、なんだかどきっとしますね。

ドナさんがなかなかの目に遭いますが、それに伴って、事態がハッピーエンドに向かって大きく動くのが分かって、不思議とほっとしながら見ていました。トゥルーエンドのダニエルさんの幸せそうな様子には、思わず頬がほころびます。

後日談で、時にケンカし、って書いてあるけど、いったいどういうケンカをなさるんだろうか。とても気になります。ちゃっかりお子さんが生まれていてびっくりしました。良かったな!

ダニエルさん一家のようなタイプのキャラクターは、フィクションであれば……、なかなかに好きだったりするんですけれども、一息に「これやったらうまく行きました!」とはならないのがつらいところです。田舎者に恨みでもあるんですか、に対して、「恨み? 別にないわよ」の潔さが好きなんですけれど!
それだけに、友情ルートは、思いっきり彼らに構えて幸せでした。選択肢、「あなたからは」の続く言葉を想像してしまうような破壊力ったら。
いちばん好きな選択肢かもしれません。 ドナさんが一族の長、ボーウェン子爵を説得しきるところには、出世物語のような、素晴らしい爽快さを感じます。酔っぱらった時のダニエルさんの反応もまた面白くって。ドナさんかっこいいよね。
ああー気持ちいいなあ! 先生!

□ハロルド
立ち絵が頭身一つずば抜けて高く、なんかかっこいいなあと思っていました。ライナスさんがルートでさんざん「金にしか興味がない」とかぶつぶつ言われてたので、拝金主義者かなあとワクワクしていましたが、それよりも。いや、別に悪い人ではないがゆえに、……性質が悪い!

商会を背負い、身分あるご令嬢と主人公ドナさんとの間でどっちつかず。
この人のルートは、いつもは意気揚々、元気いっぱいのドナさんが意気消沈していくのが可哀想で見てられません。
ハロルドさんの父親も、サンドラお姉さんも、エイミーさんも、周りがいい人ばかりなだけに、なんていうか、誰のせいでもなくて、余計に腹が立ちますね! こいつぅ!

ほんとうにたちが悪いことに、この人、かっこいいんですよねー……!
きらっと輝く悪戯っぽさに、「ああ、これは仕方ないわ……」と思ったりします。
お散歩していて呼び止めるシーンはとってもロマンチックでしたね。

針に糸を通すような、狭い可能性をくぐったトゥルーエンドの、なりふり構わず、ドナさんをぎりぎりで止めるシーンはとてもかっこよかったです。セリフ回しもとてもよかった。あの反応だったら、ダメかと思って、ひやっとして。素敵なテキストです。

立ち絵は、真正面を向いて「ふむ……」って感じのポーズが好きです。

ハロルドさんには、クロードさんとはまた別の性質の悪さがあると思います。
これだからモテる男はよお……!
なんだか見ていて悔しい。
ところで、攻略を見てなお「え、そっち?」って思う選択肢のひねくれっぷり!
この人のルート、ヒントなしで攻略できるのでしょうか。

友情ルートでは、才能を見込まれ、ドナさんがハロルドさんの秘書に。いつも自分に自信のない様子のドナさんが、商売の才覚や特技を見つける様子が面白かったです。
忙し過ぎて身を振り返る余裕もないようですが、あれはあれで楽しそうだなあ、と思います。

ドナさんがすごく可哀想で、見ていておろおろするんですが、ハロルドさんのルートは、彼のルートでしか会えない女性陣が軒並み可愛らしくって、それが救いでもあります。
エイミーさん、好きなんだよなあ。エイミーさん……。エイミーさんとドナさんがお友達をやっているところが見たいなあ。どっちにも幸せになってほしい。
エイミーさんも悪い人というわけではなく、か弱いお嬢様に見えて、気丈で、被害者ぶらない良い子だしなあ……。
宣戦布告には、とても潔い何かを感じました。だからバッドエンドでもそれなりに幸せになってほしいなあ。でもドナさんがつらい。紹介されるの、良い旦那さんだといいなあ……。おそらく、彼がエイミーさんを運んでいたとき、エイミーさんの方でもまた、スチルが出てたに違いない。

サンドラさんも、妹思いでとても素敵です。
ビンタして、「アンタにあげたくないけど、幸せにしてやってよ!」って叫ぶところがほんっとうに、本当に好きだった。
ところで、サンドラさんがライナスさんを苦手なのもダニエルさんがサンドラさんを苦手なのもわかる気がします。

それと、クレランドさんとハロルドさんの、奇妙な主従関係が面白かったなあ。主人のこととなるとことさらびしっとする二人が素敵です。
友情ルートではジェナさんもお店を任されて、ロンドンに残ってくれたようで、幸せそうな。進展はあるものでしょうか。

ところで、ハロルドさんの想像の中の「クロードさん素敵!」「はい、忘れます!」なドナさんが軽快で妙に笑ってしまいます。
クロードさんありがとう。

□クロード
ダンディな香りのするおじさんに見えるのですが、甘いものが好きだったり、既婚者だったり、息子さんがいたり、インテリだったり、いろいろと衝撃的なんですが、クロードさんに関しては、もはや開き直ったあざとさすら感じます。
休日のぼさぼさルックは実にかっこよかった。
大人って。大人って。ずるいなあ……。

ルートの途中でかっこいい息子さんが出てきて、てっきり反対されるのではと思っていたのですが、なかなかに好意的で、むしろ放蕩三昧のクロードさんにあきれ果てている様子。
クロードさんのルートは、わりと家族ぐるみでご近所付き合いしている感じが非常にほのぼのして、見ていて和みました。生活能力のなさのだめだめっぷり!

しかしながら元既婚者だけあって、クロードさんの過去は、なかなか重いものがありましたね!
悲しい結末になってしまったのだろうけれど、良いご夫婦だったのだろうなあ……。
バッドエンドの後味の悪さったら……。

割と本格的な遊び人で、ひょうひょうとしているのに、たまーに険のある表情になるのがなんだか心臓に悪いです。
トゥルーエンドだと、日頃の行いが悪すぎて、ホンキの告白も信じてもらえない様子が、言ってはなんですが、とても楽しかったです。実の息子さんの笑顔の「ざまあみろ」は大した破壊力ですね!

このルートのドナさんの、「男ってみんなああなんですかね」みたいな愚痴っぷりと、なんとなく「えっ!?」ってなるお三方はなんだか。すごい空気だ。
他ルートだと人脈の広さを発揮したり、さりげなくアシストに回ったりして、非常に気の利くダンディなおじさまに見えるんですけれど、いざルートに入ってみるとダメな部分がいろいろ見えてきて、それだけに意外性が見えてなかなか愉快でした。動かない。動かないこの人!

義理のお姉さん夫婦も、おじいさんも、そうそう。ノーマさんも好きだなあ。アメリカが実に似合うというか、彼女にもぜひとも幸せになってほしいものです。

ところで、クロードさんの友情ルートの、友情ルートの親子のような関係は、とっても面白かったです。 あれも信頼関係って感じで、なかなか好きです。

□フレッド
なんか間が抜けていて可愛いなあという第一印象でしたが、意外と器用になんでもこなす立派な使用人さんでありました。お料理が上手。

すっごい鈍くてドナさんの好意に気が付かないパターンかな、と思っていたら、むしろドナさんの方が鈍感だった。
ポーズは、両手を上げてにこっとしている表情が好きです!

使用人ルートは、ひたむきで姉弟がひたすらほのぼのしくってかわいいのですが、終盤はやっぱり、怒涛の展開になるのでした。
どうしようもない父親の登場に、フレッドさんがいつ台所包丁をぽたぽた湿らせて帰ってくるか、いつ新聞記事に載るか、ページをめくるのが気が気ではありませんでしたが、フレッドさんは殴られっぱなしの、ずっと優しい子だったなあ。
覚悟を決めてお父さんの元へ向かうフレッドさんは、どうしようもなく悲しいけど、かっこよかったなあ。
お姉さんも弟思いだし、でも、過保護っていう感じはしないし、ほんとによい温度です……。
あああ、これを失いたくない!

フレッドさんルートは、だいたいおうちで完結するので、お茶会メンバーの4人の影が少し薄いんですが、トゥルーでは頼ったらきちんと助けてくれて、それがまたお見事でした。
なんていうか、妙な連携がいいんだよなあ。
癖のある4人がそれぞれの人脈を生かして事件を解決する様子が、何度見ても爽快でたまりません。そしてダニエルさんが意外とスポーツマンだなあとびっくりしたものでした。

明るく見える使用人姉弟はかなり複雑な過去を持っていて、なんていうかー、もう。どっちも抱きしめてあげたい。
他のキャラのどのルートでも健やかに見守ってくれて、うんざりする肩入れはないけど余計なことはしないで、田舎に引っ込むときはついてきてくれて、そんな彼女たちが大好きです。

会ったばかりで「強い忠誠」みたいなのは感じないんですが、それでもきちんと気を回してくれて、手編みレースを購入して、嬉しそうにするジェナさんがほんとうに可愛らしかったなあ。
食べ物の好みを良く覚えているお二人も非常に良いし、ドナさんもきちんと家事やお仕事をやっているのもいい。
なんかへらへらしてるフレッドさんが急に引き締まって見えるのが、心底かっこいいです。あれはいいものですね。
後日談でジェナさんが、ドナさんのお母さんに可愛がられているのがほんとうによかった。良かったー……。

友情ルートのドナさんは、ものすごく男前ですね!
荷物を豪快に担ぎ上げる姿に、「あ、これ、大丈夫だ」と思いながらぱたぱたページをめくっていました。ピッチフォーク片手に、自分が守る宣言。良い。
ファミリーっていうか、なんていうか、割といつもの口調なのに、組織のボスっぽさを感じます。
フレッドさんはちょっとよそよそしくなってしまいますね。
かっこいいと思うんですが、ちょっとおっかないんでしょうか。
どのルートでも、幸せに暮らしてほしいなあと思うフレッドさんたちでした。

□アキラ
なんと、クロードさんの息子さん。まだまだ学生さんで、背もドナさんと同じくらいの様子です。
華々しい攻略対象の中で、良い意味で普通の少年でいらっしゃいます。
イベントでもいろいろと間が悪く不憫……。
その様子が、妙にコメディチックで、いろいろと笑いました。いやあ、面白かった!
いちばん好きなシーンは、イームズ子爵の来襲に華麗に立ち向かうところで、ライナスさんが駆け込んでくるところです。そりゃあ。そりゃあなあ。イームズ子爵を相手取るには難しいに違いない……。
流されっぱなしかと思ったら、たまにクロードさんの血を感じるので非常に面白いです。

対照的なクロード親子がほんとに面白くって、トゥルーよりは、友情ルートで取り合いされているところが好きかもしれません。
あの時の険の入った表情に、なんだか血筋を感じるのですが、気のせいでしょうか。終始穏やかではありますが、あの表情が一番好きです……。

大人になった頃が楽しみですね。

□主人公が好き
私は、実はそんなに恋愛ゲームをやらないんですが。むしろ、なんといいますか。相手に合わせて、なんか良さげな選択肢を選ぶっていうのが苦手で、なんですが。
どっちかっていうと、ついでに個別エンドがあるようなゲームが好きなんですけれどもね!
しかし、この主人公のドナさんは非常にちょうどよかったです。
でしゃばらないし、共感できるし、男前だし、わざとらしくないし、お嬢様ぶらないし。おせっかいじゃないくらいに解決に乗り出すし、嫌なところがなくて、やればやるほど好きになる主人公でした。
いい子だ! 実に良い子だ!
エンディングを、特に友情ルートのエンディングをすべて見ようと思ったのは、彼女の魅力があってこそでした。

□初めて見たエンディング
選択肢を選ぶだけで、妙な操作はいりませんが、それだけにしても、このゲーム、なかなか手ごわいものがあります。
フラグを立てるのが難しい。

私は知っている、知っているぞ!
だいたいの場合、「今日はこれ飲んで明日はこれ」って気まぐれに選んでいるだけじゃ、男とのフラグが足りなくて日常エンドだってなあ!

というわけで、最初からずっと一途にダージリンをしばいていたのですが、選択肢の先が読みづらく、ドナさんがなかなか夜会にお出かけしてくれません。
、幾度となく田舎に送り返されるドナさん。
「ああいう場、苦手なんだよね」と語るドナさんに、出不精の私は同意せざるを得ませんが、それじゃゲームが進まないんだよなあ。
バーナード婦人! なんとかしてやってくれ……!

初めて見たのは日常エンドでした。
「なんとかする」で、突如としてイームズ子爵の言葉をラーニングし、相手の世界観で対応し始めるドナさん。
日常エンドでしたが、私は笑いが止まりませんでした……。

こういうゲームは……だいたい……! スチルが出る方が正解なんだ!
しかし、選択がプレーンな選択肢がたくさんありまして、友情ルートなんかもあるので、別ルートの選択肢を選んでも相手の反応が好意的になるので、迷うところです。
私は攻略を途中で見てしまいましたが、しばらく選んでて、キャラごとの傾向が見えてきたら分かるようになるのかなあ。
初見で良いエンドを目指すのはなかなか難しいかもしれません。

□バッドエンドについて
初めて見たキャラエンディングは、ダニエルさんバッドでした。
家の重みに耐えかねて、失踪するダニエルさん。
これがなかなか、とてもつらかった……。

「先にグッドエンドを見ちゃうと、あとからバッドを見るのもきついな!」とか思っていたころが懐かしい。

ところで、「お茶会への招待状」は、きちんとバッドエンドまで面白かったです。
なるべくしてなった、というか。悲劇的な結末ではありますが、徹底的に死ぬような後味の悪さではなくて、後味の良いものではありませんけれども、 全てがぐちゃぐちゃになるわけではなく、一つ歯車がかみ合わなかったような虚しさがあります。
そんなバランスもとてもちょうどよくて、全部見ようと決めたのでした。

ドナさん良い子だし、攻略キャラの人たちも癖がありつつ楽しい人たちで、気に障ることばっかりドナさんにさせて、嫌われて手ひどく振られるのやだなあ〜とか思ってたんですが、終盤にかけてキャラに大きな試練が降りかかってきて、どうしようもない問題に直面し、仕方ないと言い聞かせて「諦める」というようなもので、その結末が、また……、つらいものなのです。

□友情エンドについて
攻略情報を見始めて、「お、友情エンドってことは友達どまりのルートがあるのかな?」って思っていたのですが、とんでもない。
ノーマルエンドではなくて、まさにキャラごとに別の面白さを見せてくれるようなルートでした。一つ開けてみたら、これがすこぶる面白いのなんのって……。
ドナさんが若干暴走気味で、コメディテイストになって、より風向きがよくなるシナリオ。事態の解決は思わぬ方向に……。

どれもこれも、本当にすっきりしました。
どのエンドにも外れがないのには、本当に驚かされます。

コメディテイストで、ドナさんが強く見えたり、いろいろと楽になっている部分はあるのでしょうが、前半部に発生した問題を放り投げるわけではないので、ほんとうに。心底。おもしろいです。

□好きな寄り道
一つルートをクリアしたとき、「共通イベントも多いだろうし、次は楽に行けるはず」なんて思っていたのですが、とんでもない……。
きっちり等倍、それ以上のの時間がかかりました。
分岐が細かくて、びっくりするほど作りこまれたゲームですよね!
別のルートをやってみて、心底びっくりしました。
夜会のドレスもちがう。 そのドレスの入手経路も5人きっちり違う。後半に発生するイベントも、ほとんど別で大ボリュームです。

分岐もこと細かく、まあ、これをすると、トゥルーに行けないと思うんですが、ダニエルさんの夜会後のルートの、水筒に入れるお茶の種類を選ぶシーンで、ダージリンを選ぶと、紅茶を飲み比べしているライナスさんがなんだか面白かったです。ぜひぜひ。
いろいろルートを見た後も、そういう作りこみが面白くって、ついついゲームを起動してしまいます。
あと、何週目かで気が付いたのですが、ライナスさんのルートの「気安く触らないで」っていう選択肢の掛け合いで出てきたドイツ人の大病院のお医者さまって、ひょっとするとクロードさんのお父様なのかなあとか。いろいろなところに人物の伏線が張り巡らされていて面白かったです。
□好きなサブキャラ:イームズ子爵
アリスナイトメアをプレイしていた私といたしましては、私のアポロ……前作のイームズ子爵の係累にお会いできてとても楽しかったです。

初手、ライナスさんルートでお目にかかってびっくりしましたが、ああー知ってます! このどうしようもない系譜!
アリスナイトメアをプレイしていた私は、ほんとうに悔しく思ったものです。面白くってどうしようもない人だから、イームズさんとの……エンディングがないものか……と……。
いや、シリアスなので、それはなかったのですが。

夜会で田舎者だのなんだのひそひそとしていたお嬢さん方が、イームズ子爵に言い寄られていることを悟ると、「気の毒。悪口なんて言うんじゃなかった」と言わしめる彼のうっとおしさ。
ライナスさんの友情ルートでは、取り立て屋も身を引くようなある種の才能……。
周りの反応が終始「うっわあ……」で、なんていうか、傍から見る分にはものすごく楽しかったです。
ライナスさんの本ルートだと、逆上してシャレにならない嫌がらせをしてしまうので、救いようがないなあ、とも思うのですが。友情ルートの、イームズ子爵は面白い。とっても面白い。
なんだか、癖になるというか。

彼のおごり高ぶったような、身勝手な様子を如実に表している表情とか、白目とか、浮き上がるバラとか意味が分からなくて、ほんっと。面白いですよね……。
夜会で、地味に正装が見られると思うのですが、メッセージウィンドウを隠していいところで止めれば、ちょっとかっこいいと思いませんか。

私は変な人が好きなのではありません。 周りから「変な人だ……」と認められてひそひそされている変な人が好きなのです。



そんな感じで、とても楽しいゲームでした。いや、ほんとに……。

たくさん書き綴ってしまったのですが、未だ興奮は冷めやらず……。
上手くいけば、またレビューとか書いてみたいなあ、と思いますが……。

魅力的な主人公がいる恋愛ゲームは、本当に最高ですね。
ドナさんがかっこいいって、どう言えば伝わるかなあ!
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