迷宮航路グラナドア 感想

果たして、無法地帯での頭の良さとはどれほど意味のあるものなのか。

なんか、グラナドアをやっていると、そんなことをしみじみと考えてしまいます。
グラナドアの魔法使いは、すっごい、儚い。
理由のない暴力の前で、魔法使いは無力である……。

魔法使いでなくたってグラナドアでは頻繁にキャラクターが死んでしまうんですけれど、レヴァノイア魔法組合員の人たちは、ほんとに、群を抜いて脆い。

レヴァノイア魔法組合のひとたちはなかなか不遇であると思うのですが、しかし同時に魔法使いらしいなあとも思います。なんていうか、扱いとかパラメータ的には不遇だけど、強さを目指してないっていうか。生き残ることにぜんぜん労力を割いてない気がする。
一周まわってとても楽しそうです。

これはバランスがどう、っていうよりも、個人的に、グラナドアという無法地帯では魔法というものは非効率的で、大体の場合上手く作用しないのかなあ、って気がします。
他によっぽど直接的な手段があるというのか……。
それでも彼らが研究の道を選ぶというのなら、すごく惹かれる。

彼らの何かがグラナドアでの生存の役に立つと言えば、口のうまさくらいなものでしょうか。
説得、交渉などの小ずるいことは盗賊の領分であることも多いものですが、このゲームにおいては頭の良さとは口のうまさでもあるようです。

グラナドアの魔法使いはよく喋る。レヴァノイアの人たちは、ぽろっぽろ喋ります。魔法を教えてくれる。組合員以外に対しても……!
なんていうか、非常に無防備です。
初対面、かつ、殺意のある相手に対しての説得がどれほど意味のあることかはともかく、……実際に成功率も低かったりして、結局は死んでしまうことも多いのですが、たまに解法まで一足飛びに飛び越える知恵みたいなのが、とても魔法使いらしいと思います。
世の喧騒から離れて無口にコツコツっていうのも魔法使いのひとつのイメージでしょうけれど、議論に花を咲かせるっていうのもまた学問のやりかただったなあ、っていうのを、なんとなくレヴァノイアの人たちは思い出させてくれるような気がします。

しかし、それを、暴力はびこる無法地帯でやろうとするあたり、つくづくレヴァノイアの人たちは狂ってる。

利己的でないとこんなふうにも苦労するんだなあ……。欲がないというよりは、別の方向に興味が向いているとも言えるのかもしれない。
組織として個人で、バラバラで、秘密主義というよりは、個人主義というのか。

悪からも善も外れたところですごく生き生きとしてると思います。

なんだか、ピタゴラスイッチでコーヒーを淹れる無邪気さがあるような、無いような。
そこにはロマンがある気がします。
そんなレヴァノイア魔法組合員の彼らが、とても好きです。
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