幸福なオレンジ社

 ちびロボ。大好きなゲームです。
 ときに、ポメラで「ちびろぼ」と打って変換すると「ちびロボ!」と見事に感嘆符まで再現されて変換されるんですよね。もしかすると、開発者さんがお好きなんでしょうか。ポメラでたまに「かんり(官吏)」とか、変換できなくて苦労するんですけれどもね!
 そんなに好きか、ちびロボ!私も大好きです。

 「ちびロボ!」のこのちびロボというのが、体長10cmくらいのおちびさんなのですけれど、小さな体で、てこてこと家中を歩き回るのが本当にかわいくて。一種のお手伝いロボットなのですが、とくになにもしないマネージャーのトンピーと二人三脚で家族を幸せにしてあげるという幸福な物語です。実に幸福ですね。いいですか、サンダースン家のみなさんは間違いようもなく、幸福です。ちびロボがそこにいるのですから。あれ、おかしいな。いや、楽しいんですよ、ちびロボ。
 おチビちゃんの視点が低いのがほんとうにおもしろくって、カーテンレールの上をそろそろと歩いたり、梁をわたったり、窓のサッシのわずかな隙間に乗ったり、垂直方向以外にびくともしないひもによじ上ったり、これが絶妙にネームプレートとかキーホルダーとかかばんのひもとかが配置されててすばらしいんですよね。屋根裏のわずかなスペースから見下ろすお部屋の視点は面白くって、なかなか味わえないんじゃないかなあ、と思ったりします。階段が長くて長くて、えっちらおっちら上っていったり手すりをかけあがったり。補給地点はコンセントにプラグを出してきゅいーーん。

 そして、ちびロボはお部屋というお部屋を練り歩き、ハッピーと呼ばれるポイントとマネを稼いでランキングに……ランキングに……あああなんか怪しいにおいがしてきた。やっぱりあやしい。
 このちびロボ、拾ったものすべて無差別にゴミからなにからポッケですよ。それでおこづかいをせしめるわけです。そうしたら、オレンジ社というちびロボの生産会社からせっせか新しいパッチを買ったり、予備のバッテリーを買ったするわけです。あざとい。オレンジ社あざとい。
 どうしよう。せっせせっせとサンダースン家の小銭を拾ってはオレンジ社に貢ぐおちびちゃんがトロイの木馬に見えてきた。あああどうしよう、ちょっと不安になってきた。うかつだった。ルンバを買えばよかった。ちがうんですよ、そんなことない。ちゃんと、ほら、コスチュームも増えるんですよ。パラポラアンテナみたいなアクセサリグッズだって充実してるんです。ぜんぜん大丈夫じゃない。
 しまいにはタンスの引き出しをわっせわっせとひっぱって小銭を探し回るちびロボさん。ああ、私、お手伝いロボットのそんな姿見たくなかった。お互いの幸せのために。見たくなかった……。

 このサンダースン一家のみなさんに話しかけたら、ちゃんとちびロボが掃除をしているところを見ていて、「ありがとう」なんて言われちゃうわけです。そんな一家のきもちにこたえるように、ちびロボさんは家族のために、オレンジ社のために、夜も寝ないでせこせこ働きます。そう、すべてはランキング上位になって新しい着ぐるみをもらうために!
 きょうもガチャを回してレチッカーズをコレクションするわけです。ああ。

 おかしいな、こんな話ではないはずなのですが……ところでこのハッピー換算ちびロボランキング、上がったかと思えば上がり方が半端でなく、下がることはないので、いったい何体ちびロボの在庫があるのかと不安にもなります。というか、このランキング、実は競ってなんかぜんぜんいないような……、もしかするとオレンジ社……いえ、そんなことはない!
 ちびロボ、楽しいゲームです。全国のちびっこにちびロボを遊ばせたい。いたずらの幅が広がりそう。そんな予感がする。
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