偽造はきちんとやってよね

アルストツカの入国審査官ともなると、非常にモテます。行列をなす大衆を前にサイン会っていうか、スタンプっていうか、入国審査っていうか。
ホント連日、連日のように人が押し掛けてきて、 愛が重い。書類上の体重と実際の体重があってないなんてこともたまにあって命の危険すら感じます。
危ない。

Papers,Pleaseはひたすらに書類の審査をするゲームです。
お仕事中でも構わず、なにかよくわからない組織の人が、危ない頼みごとをしてくるのでドキドキです。彼らはまた人の話を聞かない。
こっちの返事を聞く前にばんばん無茶な頼みごとをしてくるんですが、そんなこと言ったって。ほら。イエスともノーとも。言ってないし。
言ってない、のに、「よろしく」って、暗号書類を持ってくる。待って。私たちそういう関係じゃない。違う。いや、片手間に解けるような暗号だったら危険じゃないのか!おい!聞いてるのか!

そう思っているうちに自宅にお金が届いてしまう。ははーん。既成事実を作ろうって魂胆なんだな。
燃やしました。燃やせばいいのか?本当か?確かに当局に申し出てしまうと、なんか色々と消される気がする。なんか、渡したら逮捕ENDだった気がする。でも、金を燃やしていいのか。大丈夫なのか?妻と子供が飢えている、けれど、だってこれ、なんか、金額が桁違いなんだもの。およそ「世界の半分」って感じがするのだもの。これは受け取ったらいけないって本能が囁いてます。マズいマズい。

そしてあいつら、一度たりとも書類をきちんと用意してくれたことがありません。
きちんとやってくれれば私だって通してやらないこともないのに、というか、というよりは、それは自分の責任ではないというか、ありていに言えば怒られないのに。そもそも、そうしてもらえば私が見逃すまでもなく通れるんじゃないのか?

しっかし、あいつらは明らかに書類を用意するのをサボっている。絶対に、サボっている。サボっています。
私は知っている。段階を踏んでパスポートの偽造がしっかりしてくる、謎のおじさんがいることを。最初は手書きのかたたたき券みたいな感じのを持ってきたけれど、最終的にはパーフェクトでしたからね。でもあれ正規のパスポートなんだろうか?

それに比べてテロリストどもときたら……君らプロだろ!できるだろ、それくらい!頑張れよ!もっと頑張れよ!

規則を破って情で通すか?規則を守って立派に仕事をするか?
色々板挟みになって葛藤が味わえるようなそんなゲーム。おすすめです。どっちもどっち。みんな自分の事ばっかり。たまにほっこりする。業務の合間にチラシを配ってこっそりアルバイトするのとか楽しい。禁止されてなかったもん。ワイロだってないと生活できないんだもの。
このバランスがなんとも絶妙で、楽しい。せちがらい。

アルストツカに栄光あれ。
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