『L the proLogue to DEATH NOTE 〜螺旋の罠〜』 レビューもどき


思えば、アドベンチャーゲームではいろんな目に遭ってきたものです。
「気が付いたら見知らぬ部屋にいた」とか「行方をくらませた友人の後を追って見知らぬ屋敷にやってきた」とか、そんなことはもうよくあることです。

他にも、男女別に名前入力を求められるからドキドキしながら名前を入れてみたら、なんか妙に殺伐とした痴話げんかを見せられてほろ苦い気持ちになったりだとか、何をどうしても渋谷が爆発したりだとか、とにかくまあいろいろありましたが、まさかLの助手になる日が来るとはなあ。

弟がDEATH NOTEのゲームを貸してくれました。
『L the proLogue to DEATH NOTE 〜螺旋の罠〜』です。

私「セーブデータの千堂って誰? 俳優?」
弟「『金田一少年の事件簿』ドラマ版の千家貴司の苗字だよ」
私「へえ(どうしてこいつは何かと不吉な名前をつけたがるんだろうか)」
弟「ちなみにアニメだと原作で助からない人が助かることも多いけど、千家貴司はなぜだかドラマ版だと性別が……」
私「わかった。よくわかった」

「結構面白いよ」と言われてやってみたんですが、正直なところ、どうせゲームのスピンオフ作品の面白さなんてたかだか知れてるだろとか思ってました。そんなことなかった。
このゲーム、思ってた以上に面白かったです。

『L the proLogue to DEATH NOTE 〜螺旋の罠〜』は、FBIの新米捜査官である主人公が、通信機の向こうのLから注意やアドバイスを貰いながら、仕掛けられたトラップを解除し、謎を解いていくというタイプの探索ADVです。
DSの操作感と相まって、感覚はちょっと昔のFLASHゲームの密室脱出ゲームに近いかもしれません。

このゲーム、謎解きはしっかり謎解きだし、正解すればきちんと褒めてくれるし、差分が結構な細かさで、とにかくまあ、いろいろなところの出来が妙に良いような気がします。
爆弾の解体が、慣れてきたあたりでちょっとめんどくさいなって部分もあるっちゃあるけど、ごり押しがきくのと、気にならないくらいには本編が面白いです。

難易度は「効率的に動かないといけないから、初見はちょっと難しいかなー?」ってくらいで、どうしても困ったときはLがヒントをくれたり、爆弾の解体をLにブン投げたり、推理パートの1回分でLがブラフ張ったり、再挑戦機能を使ってもう一度挑戦してみたりと、システム面でのサポートも充実しています。
なんと暗号の解読とかも(場合によりますが)めんどくさくなったらLがやってくれます。自力で解いたら褒められる。

むやみにトラップのコードを切ったらGAMEOVERになったりもしますが、危ないところには必ず調べたら警告がありますので、あんまり理不尽さを感じることはありません。
たまにどピンチのときに連絡してみたらLがお菓子食べたりしてるけど。そういう意味では理不尽かもしれませんが、原作でもなんかそんな感じだった気がする。

というか、弟から「できれば差分が見たいので主人公を女性にして初めて欲しい」とか言われた時点でなにか良い予感はしていたんですよ!

このゲームの主人公は、なんと男/女選べる選択肢式の無口主人公です。そしてマルチエンド。
私は結構こんなゲームが好きなんですが、こういうキーワードに惹かれる人も多いんじゃないでしょうか。
ちょっとネタバレになりますが、男性の場合は「信頼できる相棒」女性の場合は「信頼できる女性」とかセリフが細かいとこ変化したりして、なんかもう、分かってるなあ。

デスノートのファンで、Lが好きで、それでもって、「YES/NO」式のオリジナルキャラがLと一緒に事件を解決しているところが見たい(か、見ても平気)という方にはとてもおすすめできるんじゃないでしょうか。
あとはまあ、他人の話を聞かないでスイッチを押した挙句に思いっきり爆発して死ぬゲームが好きだったらおすすめです。
逆に、原作には登場しないであろうオリジナルの主人公が活躍するというお話なので、ものすごく真面目な原作ファンにはあまりおすすめできないかもしれませんね!

いやー、味方であるときのLの頼もしさっていったら半端ないなあ。
Lに理詰めされてだんだん冷静さを欠いてくる敵には同情を禁じえません。
もともと元の作品があるゲームだし、万人に勧められるわけではないけれど、個人的にとても面白いゲームでした。
妙にね、推理パートでブラフ使ったらセリフ変わったり、芸が細かい。

ストーリーはすこぶるシリアスなんですが、アイテムが消耗品なせいで、枕をぽふるたびにドライバーは出るわカッターナイフは出るわ、やだなー、頼まれたってこんなホテルには暮らしたくないな、なーんて思いながら爆笑しているわけです。

ところで、このゲームには何をトチ狂ったのか、命を懸けてデスゲームしている最中に拾ったレシピをもとに、ワタリが用意してくれたスイーツをひたすらLに食べさせるというわけ分からないおまけモードがあります。
何で命の危機にレシピ集めてるんだ。
そしてなぜか、これの完成度が妙に高い。PCゲームにたまについてくるデスクトップマスコットくらいに良くできている。
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